台湾に来てから「なぜ台湾の大学に来たのか、なぜ外国語学科でなく政治学科にしたのか」とよく聞かれます。実際そのように質問をされたとき、台湾の大学に進学した理由は答えられるけど、学科については「受かったから」としか答えられませんでした。私は申請の時期にまだ具体的にどんなことをしたいのか決まっておらず、とりあえずいろいろな学科を受けてみて受かった中から決めるという考えでした。実際に受かったのは政治学科と公共衛生で、悩みに悩んだ結果、現在の政治学科に進むことに決めました。私は正直なところ政治についての知識があまりなく、申請のときも国際関係という言葉に惹かれ、少しの興味心で出願しました。そのため政治学科に進むと決めたときから、中国語の勉強をする一方で、政治についての勉強を少しずつ始めました。しかし実際に大学に入って授業を受けてみると、教授の話はあまり聞き取れず、英語の教科書を使って中国語で授業をするというスタイルで、想像していた以上に難しく感じます。教授によってはパワーポイントも板書も全くしない授業で、終始何を話しているのかわからないということもあります。そして他の学科は同じかどうかわかりませんが、高校の授業とは違い、何が重点でテストのために何を勉強したらよいのかというのがわかりづらく漠然としています。しかしこのような辛い状況ではあるけれど、周りのクラスメートがとても優しいため、ノートを写させてもらったり、聞き取れなかったところやわからなかったことを説明してくれたりしています。それでも専門的な言葉の中国語や政治の知識がまだまだ足りず、これからのテストがどうなるのかとても不安です。教授から国際生のほとんどは単位を落とすと言われている授業もあります。そして私が通っている国立台湾大学は台湾でトップの大学であり、周りのみんなは難しい試験を乗り越えてここに来ています。中国語以上に、勉強面の差もとても激しいです。討論の授業などでは、中国語よりも勉強面での知識が足りないということに愕然とします。いま思えば高校で言語を勉強することだけで満足していた自分が情けないと感じます。高校にいる間に言語以外の勉強もしっかりやっておくべきだったと思います。学科によっては高校までで勉強したことないことを大学の授業で取らなければなりません。また、英語の勉強も怠らずにするべきだったと思います。英語の授業は一年生のときだけしかありませんが、高校を卒業してからほとんど英語に触れていなかったため、少し難しく感じます。私の大学ではある程度の英語の資格（IELTS 6.5以上、TOEFL93以上、TOEIC不可）を持っていたら英語の授業が免除になる制度があるので、大学に入る前に取得できるのなら、取得しておくべきだと思います。英語の授業は週に３時間あるので、その時間が空白になれば他の授業の勉強に回したりもできるはずです。私は台湾の大学に進学すると決めてから大学進学までの間、主に中国語の勉強しかやっていなかったので、学科に関係することの勉強や英語など中国語以外のことも同時にすべきだったと反省しています。
学校の宿舎（４人部屋）
台湾大学の学科のキャンプ
これから台湾進学を目指す後輩達へ
高校に通いながら、放課後に塾で中国語の勉強をしたりと大変だと思います。ですが今のこの時期にどれだけ頑張るかで、大学に入ってからのしんどさ、辛さが違います。毎回の授業を大切にして中国語の能力を高めつつ、この時期から少しずつでも自分の興味分野について深く調べ始めて行くといいと思います。大学や学科選びはこれからの４年間の生活を決める大事な選択です。私は正直入る前にホームページで見た印象と入ってからのイメージが全く違いました。実際にその大学に行って気になる学科の授業を見学をしてみるのが一番いいのですが、なかなか難しいかと思います。少なくてもそこの大学に通っている先輩などに大学の様子などを聞いてみてみるべきだと思います。中には今通っている先輩のいない大学に行きたいという子もいると思いますが、台湾留学JPのstaffの方々など、大学と関わりのある人に聞いてみたり、台湾人との交流会などで彼らにそこの大学のイメージなどを聞いてみるのがいいと思います。そして自分が受ける学科についても細かく調べておくべきだと思います。具体的に言えば、出願に必要なもの、必修の科目や卒業までに必要な単位、学科の規模など。学校のホームページだけでなく、その学科のFacebookページも見てみるとイメージがもう少し具体的になるかと思います。大学や学科によって中身が異なるので、入ってからこんなはずじゃなかったと後悔する前に、しっかりと調べてから受験することをおすすめします。
2016/10/18