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  • 執筆者の写真staff M

国立台湾大学 文学部人類学科

更新日:2021年7月8日


大学に進学してから5ヶ月後の一時帰国時の写真。

台湾大学人類学部に入学して早一年、思い返してみるとあっという間の一年でした。

語学力の向上、人間関係の広がりといった自分の自信につながるような成果もある一方で、一年たった今でも不安や上手くいかないことへの憤りがあります。

苦しいことや難しいことはたくさんありますが、中でも私が個人的に一番辛いのは、私が一年かけて学問としての人類学を殆ど習得できていないと感じることです。人類学はもともとアメリカやイギリスで発展した学問なので、教科書や資料は英語で書かれていることも少なくありません。まず、そこで自分の英語力の衰えを痛感します。そして授業は中国語によってすすめられますが、教授やクラスメイトの会話が聞き取れないことがあり、したがって勉強の中心は課題をこなし、日本語の教材をネットで探しての自学自習となることが多かったです。しかし習ったことのない専門的な勉強を自分ですることには限界があり、結果的に課題とテストをこなすことのみに力をそそぎ、一年たっても自分はいったいどんなことを大学で研究しているの、自分でもわからないといった状況が生まれています。たしかに私にとって留学は中国語学習を念頭に置いたもので、会話能力においては日本にいるよりも圧倒的に上達していると実感していますが、一度しかない大学生活でせっかくこの学部を選んだのにその学問についてなにも学び得ていないことはとても残念なことに思えてなりません。また、単純に言語の壁によって自分の考えを言葉にできず、授業中の討論に参加できなかったり、グループワークで他の班員の負担になってしまうことは精神的にも辛かったです。

また、台湾大学は日本人の留学生が多く、自分が日本人だからといってめずらしがられたり、ましてや待遇がよくなったりなどは殆どありません。やはり自分から人間関係を構築していく努力をしないとなかなか友達をつくることはできません。また、台湾大学の学生に関してはよくも悪くも優秀で真面目な人が多く、性格の不一致を感じることもしばしばあります。課題に関してはとにかく授業外に読まされる文章と書かされるレポートの数が尋常でないです。 


こんな感じで英語と中国語を中心に授業をしています。

私にとって台湾留学JPとは、留学生活の基盤をつくってくれた場所であり、同時にかけがえのない仲間をつくれた場所です。塾であれだけ先生が親身になって指導してくださったお陰で、中国語の基礎と呼べる部分は身につけて渡航できたと思います。そのおかげで留学先で見聞きして学んだことを応用しやすくなっていると思います。特に単語量をたくさん教えてもらっていてよかったと思いました。

それから、台湾留学JPでできた友人は、私にとって台湾ではかかせない存在になっています。日本人はたくさんいれど、腹をわって自分の悩みやストレス、嬉しかったこと楽しかったことを共有できる存在はなかなかつくることができません。台湾留学JP時代に一緒に頑張った仲間だからこそ、お互い気持ちがわかるので、心の支えです。


2016/10/09

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